みんなのシネマレビュー
ミスター・ノーバディ - 鉄腕麗人さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

スポンサーリンク
タイトル名 ミスター・ノーバディ
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 10点
投稿日時 2011-11-27 01:37:41
変更日時 2014-03-04 00:45:54
レビュー内容
土曜日の深夜にこの映画を観た。
映画を観終わり、エンドロールが終わっても、しばし呆然とした。
そして、それほど眠気は無かったが、すぐに眠ることにした。
いつもならば、映画鑑賞をした後はすぐにレビューの文章を綴るのだけれど、この映画の感想を綴るには、とてもじゃないが一日使い古した深夜の思考回路ではおぼつかないと思えた。
それに、一旦眠りに就き、一晩夢見の中でこの映画の余韻に浸りたいと思った。


「死」がなくなった新世界、世界で最後の「死」を迎える老人が118歳の誕生日に自身の人生を顧みる。

あの日、あの時、ああすれば良かった……。という思いは、人生という限られた「時間」を生きゆくすべての人間が思い巡らせることだろう。
自分の人生はただ一つだが、実は同時に「選択」の数だけ無限のパラレルワールドが存在し、それと同じ数だけの人生が存在するということが、あまりに美しいビジュアルの中で表現される。


「選択をしなければ、すべての可能性が残る」
と、人生において最初の「選択」を迫られた少年時代の主人公が語る。

映画は展開し、無限のような広がりを見せた果てに、その少年時代の台詞に帰結する。
死を目前にした老人が“過去の記憶”を辿っていく物語に見えていた映画世界が、その瞬間から、9歳の少年が自らの「選択」による“未来”とそれに伴う“可能性”を辿った物語に転ずる。

それまでに脳内に注ぎ込まれていた膨大で不可思議なイメージが、一瞬で整合した感覚を覚えた。

この映画のすべてを自分自身が正確に把握し理解しているとは思わないが、圧倒的に凄い映画であることは間違いないと思った。
「人間」の営みそのものを宇宙的視野の中で捉え、見事としか言いようがないビジュアルで表現した世界観は、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせる深遠さと崇高さを備えていた。
そして、この映画が表現する「概念」そのものは、手塚治虫の傑作短編集「空気の底」の映像化を見ているようだった。

決して万人に受け入れられる映画ではないだろうし、個々人の精神状態次第で酷く退屈な映画になり得る作品だと思う。
ただ僕は、自分自身が己の人生を通して考え続けているあらゆる要素が溢れているこの映画から目線を外すことが出来なかった。

敢えてもう一度言う。凄い映画だ。人生を通して何度も観たい。
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-05-18教皇選挙97.18点
サンダーボルツ*75.80点
2025-05-11マッシブ・タレント86.42点
2025-05-11マインクラフト/ザ・ムービー55.33点
2025-04-28新幹線大爆破(2025)96.80点
2025-04-20片思い世界97.00点
2025-04-20名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)25.78点
2025-04-10HERE 時を越えて96.00点
2025-03-30ミッキー1744.66点
2025-03-22あんのこと87.00点
ミスター・ノーバディのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS