みんなのシネマレビュー
犬ヶ島 - 鉄腕麗人さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング


◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

スポンサーリンク
タイトル名 犬ヶ島
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 8点
投稿日時 2018-06-21 09:23:39
変更日時 2018-07-01 11:22:55
レビュー内容
「日本」という国は、なんて奇妙で、ユニークで、興味深い国なんだろう。と、思う。
日本人でありながら、この映画を観ていると、この国の「異質」さに頭がクラクラしてきた。
それは、決してこの映画がいわゆる“トンデモ”日本描写に溢れているというわけではない。
日本の文化と風土を愛してくれている稀代のクリエイターが、懇切丁寧にこの国の本質を表す描写を積み重ねている。
その結果として、こんなにもエキセントリックな映画が出来上がるのだから、それは即ち、やはりこの国そのものが本当にエキセントリックということなのだろう。

“今から20年後”という時代設定も巧い。この表現により、この先いつどの時代に今作を観たとしても、近未来を描いたディストピア映画のように見える。
そして、映し出される映画世界は、過去も未来もあらゆる時代が混濁している。それは、この物語がどの時代にも当てはまる悲哀と戒めを秘めていることの暗示でもあろう。

権力と暴力により虐げられる対象を「犬」としてこの物語は綴られているが、その光景はまさに今なお続く人間の負の歴史そのものだった。
もしこれがそのまま「人間」が虐げられる話として描き出されていたならば、とてもじゃないが直視できない。
けれど、人間の“隣人”である「犬」に置き換えて、独特の風合いのストップモーションアニメで映し出すことで、映画としての可笑しみが生まれ、同時に胸に刺さる悲しみや辛辣さも孕むことに成功している。

ウェス・アンダーソン監督ならではのフェティシズムに溢れたユーモラスでブラックな快作である。
コレ程偏執的な「日本愛」を示されては、日本人として、映画ファンとして、ニマニマしながら観るしかなかった。
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-05-25ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング77.12点
2025-05-18教皇選挙97.25点
2025-05-18サンダーボルツ*75.81点
2025-05-11マッシブ・タレント86.42点
2025-05-11マインクラフト/ザ・ムービー55.33点
2025-04-28新幹線大爆破(2025)96.80点
2025-04-20片思い世界96.62点
2025-04-20名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)25.78点
2025-04-10HERE 時を越えて96.00点
2025-03-30ミッキー1744.66点
犬ヶ島のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS