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日本のいちばん長い日(1967) - 鉄腕麗人さんのレビュー
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タイトル名 日本のいちばん長い日(1967)
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 8点
投稿日時 2016-10-23 19:32:29
変更日時 2016-11-09 19:06:40
レビュー内容
「畑中もうよせ それが未練というものだ」
「未練」という言葉を突きつけられ、絶句する黒沢年男演じる畑中少佐の表情が、愚かで、悲しい。
彼らが信じて譲らなかったものの“正体”は、一体何だったのだろうか。
いや、果たして、“正体”なんてものは、そもそも存在したのだろうか。今となっては、甚だ疑問である。

ともかく、愚かにも始められ、愚かさに愚かさを重ね続けて、取り返しのつかない事態に陥った「戦争」を、“国”という愚かさの中枢にいた人達が終わらせようとする。
それは、どれだけ恭しく宣おうとも、どれだけ高らかに宣言しようとも、決して「偉業」とは表すことのできないこの国の「始末」のつけ方だった。

ただし、だ。
いかにも知った風に、「愚かだ」と断罪めいた思いを抱けるのは、我々が戦後70年の現在に生きているからに過ぎない。
愚かしさも、虚しさも、それがあの時代に唯一許された価値観だったことを、こういう映画を通じて、思い知らなければならないと思う。
「愚かだ」というのは、あくまでも戦後の価値観であり、あの時代に生きた彼らに、その価値観に辿り着くための術はほぼ無かったのだろう。

辿るしか無い帝国崩壊の道筋。その真ん中を往く彼らは皆、終始“脂汗”を顔面に滲ませている。
暑く、重苦しい1945年の夏の日。
その一部始終を語る仲代達矢の渇いたナレーションが、虚無感を助長する。

暑い夏の日から70年。
日本は、日本人は、何が変わり、何が変われていないのか。
今一度、この国のすべての人が考えるべき時なのではないか。
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