みんなのシネマレビュー
キル・ビル Vol.2 - 紅蓮天国さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 キル・ビル Vol.2
レビュワー 紅蓮天国さん
点数 9点
投稿日時 2004-04-24 20:35:25
変更日時 2004-05-29 15:20:32
レビュー内容
ウマ・サーマンよ、この俺を殺してくれ。さぁひと思いにバッサリと。
血と汗と涙の壮絶な復讐劇の果てに、ふと抱いた些細な夢想。

Vol.1と明らかにテイストが違うとか、映画の文法がどうとか、タランティーノはそんなこと微塵も考えていない。第一、俺はそんなものに感動しているのではない。スクリーンを通してヒシヒシと伝わってくるその魂に。そう心意気だよ、ココロイキ。だからこそ教会でブライドが見せる笑顔の輝きに惹かれ、生き埋めと暗闇の閉鎖感に潰されそうになり、パイ・メイの修行に燃えて、ワゴンカーでの鍔迫り合いに息を呑みながら、この『キル・ビル』にシビ・レルんだ。
『キル・ビル』にはワクワクが満ちている。一秒先への期待感が溢れている。これぞ紛れも無い映画体験だ。映画の喜びに満ち満ちている。客に笑みを、映画に拍手を。

頭の中の妄想をぶちまけたタランティーノは、恐らく世界一アタマの良いバカだろう。言うなれば天才バカボン。バカほど純粋な人間はいない。この冷めた世の中で、将来の夢すら持ちにくい現代で、一人の映画オタクが中学生のハートのまま天下を取った。それだけで無性に顔がニヤけてくるじゃないか。

先日ニュースで見たが、どこかの学者がメスのマウスだけで子孫を造る事に成功したらしい。もしかしたらこの世界に、もう男は必要ないのかもしれない。そう思ってしまうほど『キル・ビル』の女たちには胸が震える。ブライドもオーレンも、GOGOにもエルにも。そして残念ながら男たちは死に逝くだけだ。刀で斬られ、毒を食わされ、目玉を抜かれてツボを押されて。
そう、だから、だからこそウマ・サーマンよ、ブライドよ、ブラック・マンバよ、ベアトリクスよ、ママよ、この俺を殺してくれ。ひと思いにバッサリと、もしよければ必殺の五点掌爆心拳で。俺は血まみれの後ろ姿を、いつまでもずっと見続けていく。薄れ行く記憶の中で。霞みゆく瞳の先に。
紅蓮天国 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2005-09-22NANA35.16点
2005-08-18リンダ リンダ リンダ86.80点
2005-08-04亡国のイージス85.12点
2005-07-09宇宙戦争(2005)85.89点
2005-07-02戦国自衛隊154943.32点
2005-06-21リチャード・ニクソン暗殺を企てた男86.09点
2005-05-18コーヒー&シガレッツ96.42点
2005-03-22エターナル・サンシャイン86.60点
2005-03-19いぬのえいが86.36点
2005-01-20Jam Films S53.57点
キル・ビル Vol.2のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS