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椿三十郎(1962) - スロウボートさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 椿三十郎(1962)
レビュワー スロウボートさん
点数 9点
投稿日時 2004-03-04 21:18:49
変更日時 2004-03-04 21:18:49
レビュー内容
"三十郎でもう一本"と、『用心棒』の続編として製作された映画ですが、決して二番煎じなどではなく、ストーリー展開の面白さでは、むしろこちらに軍配を上げたくなってしまいます。特に喜劇性は黒澤作品でも随一でしょう。三十郎の後をぞろぞろと付いて回る若侍の滑稽な青二才ぶり。奥方とその娘が醸し出す、あまりにも場違いでのんびりとした雰囲気。囚われの身であるはずの”押し入れの中の男”のおかしさ!。そしてやっと姿を見せてくれた城代家老は、なんと”馬顔”。冒頭で登場人物を巧みに紹介して行くプロットは『用心棒』さながらですが、若侍の仲間割れや山門のない寺の嘘バレなどの用意された困難が、これまた本当に面白い。一難さってまた一難。最後まで観るものを離さない巧妙なストーリー。そしてついに捕われた三十郎が最後で見せた一発逆転のアイデア!大目付けの菊井が牢屋に入れられて、めでたしめでたし。ところが、黒澤監督はここでキャメラを止めません。「とても筆では書けない」とシナリオされた第二のラスト。壮絶な戦いの後に訪れるなんとも言えない虚しさ。勝者敗者に関係なく、戦いの無常観を覆いかぶせ、全てを承知しながらも、宿命を生きていかなければならない男の姿をあぶり出す。これが黒澤の「侍」映画であり、黒澤のヒューマニティ。多くの人にお勧めできる一品だと思います。
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