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タイトル名 |
きみに読む物語 |
レビュワー |
花守湖さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2005-11-05 18:51:46 |
変更日時 |
2005-11-05 18:51:46 |
レビュー内容 |
「普通っぽさ」を強調した映画なのに、無理して「意外性」を見せようとしています。たとえば、若いときのノアがいきなり、道路に寝転がって、「君も道路に寝ろよ!自由になれるぞ」なんて、嘘ぶく姿をみて、車に引かれてしまえばいいのに、と素直に思いました。 観覧車のシーンだって、ちょっと「普通」ではありませんね。「僕とデートしてくれなきゃ、ここから落ちて死んでやる」なんてことを言う男の人が、普通の恋愛をしているとは、私は思いません。 私は平凡でありふれた恋愛は好きです。しかし、はっきり言わせて貰うと、2人の恋愛は特に平凡ではありませんでした。この映画そのものなのが平凡なのです。 それから、一番の見せ所である認知症が一時だけ、治ったあの奇跡のシーン。あのときのおばあさんの演技は、深田恭子並にひどいです。私は、認知症の回復など、どうせありえない話を実現した物語なのだから、徹底的にファンタジーにしたほうが良かったと思いました。 2人の老人が、あの大雨のあった過去に戻って、あのときのことを、思い出そうとするという設定のほうが夢があります。そのとき、雷が落ちてきて、おばあさんだけを直撃する。するとそのショックで記憶が甦る。 めでたし。めでたし。 もし私が監督だったら、このようにファンタジックに原作を変更して映画を作ると思います。 |
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