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タイトル名 |
ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> |
レビュワー |
まさかずきゅーぶりっくさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-09-22 17:42:44 |
変更日時 |
2005-10-13 11:32:07 |
レビュー内容 |
デッカードが何故、あんなにレイチェルを庇い、守り、恋愛感情を持ったのか?やはりそこには自分に足らない人生の何かを埋めようと思った事もあるだろうが、「デッカード自身がレプリカントではないのか?」という意見を様々な文献で読んで見て、自分の末を投影して守ったという考え方になるほどなぁと思ってしまった。
説明の少ないあの映画の世界で、誰が人間で誰がレプリカントかなんてよく分からない。そこで、やはりタイレル社で雇われてきたレイチェルをレプリと見抜き、そこに哀れみと共通の何かを感じ取ったからこそ、あそこまで愛し合い、最後一緒に旅立ったのではないか?と思う。
ロイがデッカードを終盤の対決で命を救った部分も、ひょっとしたらデッカードに対し、自分と同じ何か感じ取ったのかもしれないし、そう思って見返すと、映画の世界が全然違って見えるから不思議だ。
どこまでも興味深い「ブレードランナー」の世界。フィリップ・K・ディックの世界を映画にするのはすこぶる難しいと言われているが、「トータルリコール」「マイノリティリポート」が説明しすぎてるのに比べ、映像で語る「ブレードランナー」は観てて飽きないのだ。もう20年以上経つのに、この映画の不思議な魅力は決して色褪せない。劇場予告編もムーディーで最高。ヴァンゲリスもエンディングテーマはずっと着メロにしてます(笑)ハードボイルドSFの代名詞。「2つで十分ですよ」と言わずに3枚はストックしておきたい映画。名作です。 |
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