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タイトル名 |
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ |
レビュワー |
envyさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2003-12-12 10:17:02 |
変更日時 |
2003-12-12 10:18:16 |
レビュー内容 |
デ・ニーロのヌードルスとジェームズ・ウッズのマックス。この二人の性格の違いがおもしろい。マックスはイザとなれば仲間を裏切ることも躊躇しない、いわゆる世渡り上手であり、腹の中がわからない危険な男。対するヌードルスは仲間は大事、けれどそれが中心ではない。権力、出世よりも安らぎがほしい。頭の中はデボラのことでいっぱいだ。ジェニファー・コネリーからエリザベス・マクガヴァンへと繋いだデボラは目的を達成するのに必要ないものはさっさと切り捨てる上昇志向の強い女だ。ここがマックスとよく似ている。自分の下から去ろうとする彼女に対してヌードルスがとった強引で暴力的な行動は可愛さあまって憎さ百倍ともいえるだろうが、これがヌードルスの欠点なのだ。ショックを受けるとまったく理性、抑制がきかなくなる。だから刑務所生活をするハメになったともいえる。ヌードルスとマックスはお互いに相手の性格が苦痛、危険なものになってきてしまった。長い年月を経てヌードルスがマックス、デボラと再会した時、欺かれていたのは自分だと知る。マックスは窮地に追い込まれ、またしてもヌードルスを利用するために呼び寄せたと感じた。私のまわりで物議を醸し出した二つの事、ヌードルスのあの笑顔は重荷になっていた仲間とのしがらみから解放された安堵感の表情だと思う。そしてマックスは死んだのではなく、逃げた。ヌードルスを目撃者にして死んだことにしたかったんだろうと思う。次はマックスが逃亡者だ。個人的にはデボラにも天罰を与えてほしかった。それがなかったからマイナス1です。 |
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