みんなのシネマレビュー
カンダハール - もっち~(←にょろ)さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 カンダハール
レビュワー もっち~(←にょろ)さん
点数 9点
投稿日時 2004-03-03 21:18:05
変更日時 2004-03-03 21:18:05
レビュー内容
「アフガニスタンは国際社会から見捨てられた」とは元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏の言葉である。アフガニスタンにはパシュトゥン人、タジク人、ウズベク人、ハザラ人など様々な民族が入り混じり、ソ連の侵攻後も内戦は続いていた。この映画が作られた2001年当時、世界の3分の1の地雷が埋まっているとも言われ、国内・国外難民の数はUNHCRの調べでは300万人にものぼった。そんなアフガニスタンに残した妹の自殺を止めるために姉は妹の住むカンダハールに向かう。カンダハールへの道中で映し出されるのは卑劣な人形爆弾や、飢え、強盗、義足を待つ人々など、アフガニスタンの紛れも無い現実の数々。しかし、この映画では地雷で足を失った人たちが松葉杖を付きながら、空から降ってくる義足に向かって走るという虚構のシーンも存在する。監督の意図は計り知れないが、戦争に突入後、米軍はアフガニスタンに爆弾だけでなく食料も空から落としたのだから皮肉なものだ。(その食料を広いに行く途中で地雷を踏んだアフガニスタン人も多数いたのだから、それもまた皮肉なことである。)  結末らしい結末が無いこの映画はアフガニスタンのその当時の情勢をまさに表していると思う。いつ終わるとも知れないアフガニスタンの悲惨な現実には文字通り希望のある明日は無かったのだから。そして、姉と妹がどうなったのかという結末を描いてしまったら、観客は映画が終わったらアフガニスタンという悲惨な国のことを忘れてしまうのではないか、という監督の危惧の念があったのかもしれない。姉と妹の行く末を案じると共に、アフガニスタンという国の今も気にかけて欲しいと、監督は思ったのではないだろうか。イラク戦争後はイラクの復興ばかりがニュースになるが、アフガニスタンの復興もまだ始まったばかりだという事を忘れてはならない。
もっち~(←にょろ) さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2005-03-02あずみ34.50点
2005-02-23マスター・アンド・コマンダー66.14点
2005-02-23ソラリス43.89点
2005-02-23ブラックホーク・ダウン46.65点
2005-02-23トレマーズ435.11点
2005-02-23マッチスティック・メン76.94点
2005-02-23ピッチブラック76.46点
2005-02-23ケイティ53.66点
2005-02-23フレディVSジェイソン65.71点
2005-02-23コール54.86点
カンダハールのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS