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タイトル名 |
アルキメデスの大戦 |
レビュワー |
イニシャルKさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2025-05-19 00:22:04 |
変更日時 |
2025-05-19 17:39:07 |
レビュー内容 |
戦艦大和建造を背景にした山崎貴監督の映画。「SPACE BATTLESHIPヤマト」を見たついでにこちらもという感じで見たのだが、山崎監督の映画にしては泣かせに走っておらず、戦艦の建造費用が不自然に安く見積もられているカラクリを暴くというその内容自体が興味を引くもので、実際、戦争映画としてはなかなか新鮮なテーマでそこそこ面白く見る事ができた。山崎監督には珍しくドラマ部分も違和感がなく、海軍対陸軍という図式を分かりやすく勧善懲悪に描くのではなく、結局はどっちもどっちとも取れる着地点にしているのは軍隊という組織の一筋縄では行かなさがよく出てて良かったと思う。クライマックスの会議のシーンも緊迫感があって見ごたえはじゅうぶんで、そこからのどんでん返しにつぐどんでん返しも面白かった。普通ならいちばん最後に持ってくるであろう大和沈没シーンを冒頭に持ってきて、結局ここが本作いちばんの派手なVFXの見せ場となっているのも良い。とはいえツッコミどころがないわけではなく、そもそも数式を書いただけでそこまで計算できるのかは疑問だし、わざわざ長門に乗る必要もあるのかなと感じてしまう。それにラストで平山(田中泯)が語る大和建造の理由ももっともらしく聞こえるが、よく聞くといかにも現代人が考えた理由のようでなんか冷めてしまった。でも、漫画原作のフィクションにアレコレ突っ込むのは野暮という気もする。あとここからは出演者に関して。主人公を演じているのが菅田将揮とあってそのキャラはどうしても今年初め頃まで見ていた「仮面ライダーW」のフィリップっぽく見え、最後までそのイメージで見てしまった。橋爪功と國村隼が役柄的には逆のイメージなのだが、あえて真逆の配役をしている感がある。山本五十六が舘ひろしというのは絶対違うだろうと言いたい。 |
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