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タイトル名 |
ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ<TVM> |
レビュワー |
イニシャルKさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2025-06-02 00:12:16 |
変更日時 |
2025-06-02 08:11:47 |
レビュー内容 |
「ステキな金縛り」のスピンオフ作品だが、一部同じ役名で出ている出演者もいるものの、実際は同じメインキャストを集めて製作された別作品で、内容的には全く無関係なものとなっている。その内容はホテルの新人コンシェルジュ(深津絵里)が様々な宿泊客の要望に対応していくというもので、「大空港2013」に近いものを感じるが、こちらはオムニバス形式となっていて、全編ワンカット撮影ではなく、タイトルにもあるように本当に隠し撮りで撮影したらしく、そのせいか出ている役者がすごくのびのびと演じているのが分かるし、コントを見ているかのような雰囲気もある。とくに料理のできない料理研究家(竹内結子)とニョッキを作るエピソードは完全にコントのノリで面白かった。新作映画の公開を控えた神経質な映画監督はこのドラマの脚本と演出を担当している三谷幸喜監督自身が演じていることもあって、見ながら三谷監督、新作公開前はいつもこんな感じなんだろうなと思えてつい笑えてしまう。コールガール(戸田恵子)の部屋で国会議員(木下隆行)が死んでいるエピソードは最初「Wの悲劇」と同じシチュエーションで思い出さずにはいられなかったが、やはりそこから全く違う展開に持って行くのはまあ当然と言えば当然。死体役のTKO木下がけっこう体を張っていたのが印象に残る。その中にあって老人(浅野和之)のエピソードや、会社の金を持ち逃げしたサラリーマン(西田敏行)のエピソードはついほろりとさせられる。(「ステキな金縛り」でW主演していた西田敏行のエピソードを最後に持ってくるあたりはいいなあ。)最初に書いたように隠し撮りで撮影されているドラマだが、劇中でも本当に主人公のコンシェルジュが今までの客たちとのやりとりを盗撮魔(生瀬勝久)によって盗撮されていて、その映像を視聴者も見ていたという最後のオチも良かった。 |
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