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タイトル名 |
続・新悪名 |
レビュワー |
イニシャルKさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2025-05-24 17:58:21 |
変更日時 |
2025-05-24 23:25:48 |
レビュー内容 |
悪名シリーズ、かなり久しぶりに見るけど、いつ以来だろうと思って前回見た作品(「新・悪名」)のレビュー確認すると12年前(早!)。シリーズ4作目でタイトルも少々強引感のある「続・新悪名」というのが、まだシリーズとして軌道に乗り切れていない感じがするものの、最後まで安心して見る事ができた。話としては朝吉と彼になついた靴磨きの少女との交流という人情話に、朝吉が巻き込まれた旅一座の興行をめぐる金銭トラブルという任侠映画らしいエピソードが絡むというもの。朝吉と少女のやりとりは微笑ましく、少女の歌の才能を見込んだ清次が彼女をのど自慢に出場させようとするのも面白いのだが、この少女のエピソードがなんか中途半端に終わってしまった印象で、冒頭で母親(ミヤコ蝶々)のひどさを見せていたので、最終的にこの少女はこの母親の元を離れるのだろうと思って見ていると、どうやら最終的にこの母親の元に戻ったようで、なんか見ていてモヤモヤが残り、これだったら旅一座に誘われた時について行った方がこの子にとって幸せだったのではと思ってしまった。それでものど自慢会場での清次とこの母親の漫才のような会話は見ていてつい笑ってしまい、ミヤコ蝶々の喜劇役者としての上手さもじゅうぶんに感じられる。それにこののど自慢の司会者を演じているのが浜村淳(市川崑監督の映画でよく見る俳優の方ではなくてラジオパーソナリティの方。)だったのはビックリ。若いなあ。後半は因島が舞台となり、本作と同じ田中徳三監督が手がけていた1作目、2作目の後日談も出てくるのは見たのがもうけっこう昔なので懐かしく感じた。(麻生イト親分、亡くなってたのはちょっとさびしい。)いつもは悪役を演じていることが多い遠藤辰雄が最初朝吉とえらい親しげだなと思っているとやっぱりね。そのへんも安心して見れる大事な要素のひとつだ。 |
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