|
タイトル名 |
ドニー・ダーコ |
レビュワー |
ひのとさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-01-17 14:59:03 |
変更日時 |
2004-05-19 23:20:02 |
レビュー内容 |
ドニー少年は戦った。この物語は何らかの抗えない大きな力により前提された「彼を取り巻くもの全て」対「彼たった1人」の戦いだった。これは痛々しく壮絶な青春映画だった。ドニー少年のとてつもない孤独な青春。「世界がおかしいのか?自分がおかしいのか?」。彼たった1人の戦い。でもそんなものに答えはない。全ては反転し合い転がって行く。何が正常なのか?いや、何か正常なのか?ラスト、彼は全ての原理に気付いたのだろうと思う。彼の高笑いは全てを悟った彼の心情を如実に表しているのだろう。そして彼の本質的な孤独は、孤独だからこその一抹の清々しさを残して物語を終結させる。心に引っ掛かりを残す、でもそれを如何様にも読み解ける取っ掛かりも残す。そんな不思議な不思議な余韻を残す作品。監督25歳の才能。 |
|
ひのと さんの 最近のクチコミ・感想
ドニー・ダーコのレビュー一覧を見る
|