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タイトル名 |
ライフ・イズ・ビューティフル |
レビュワー |
delft-Qさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2004-05-04 09:45:15 |
変更日時 |
2004-05-04 09:45:15 |
レビュー内容 |
力作であることは間違いない。戦争の現実・悲惨さをちりばめながら、過酷な環境でも貫かれる家族愛が悲しくも朗らかに描かれる。ベニーニも終始熱演を見せてくれる。 が、基本的なところでの違和感が必ずしも作品世界になじみ込ませることをしなかった。それはイタリア人と日本人である自分とのあいだに生じる一種のメンタリティギャップなのだろうか。 誇張されたベニーニの演技、収容所でウソのゲームを続けるという設定、あそこまでドイツ人をコケにする描き方……物語の枠組み自体には共感を覚えても、作品化する際の演出が大味に感じられ、粗っぽい印象につながってしまった。そのためか、私の両目から涙が出ることはなかった(イタリアの人たちは大泣きしたのだろうか)。 不出来な作品だとまでは思わないが、60年代とか70年代のものならまだしも、97年の映画ということからすると、いま少しシナリオと演出に練りがほしかった。
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