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タイトル名 |
容疑者Xの献身 |
レビュワー |
虎鉄さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2008-10-06 13:19:42 |
変更日時 |
2008-10-06 13:26:08 |
レビュー内容 |
「容疑者Xの献身」
映画化されたと聞き先に原作を読んだ。
感動!
流石に直木賞。
さて映画はどうなるのかと配役を見ると、 何!? 容疑者は堤真一に松雪泰子?
これは違うぞ。
堤真一は格好良すぎ、 松雪泰子はエレガント過ぎる。
でもそれは俺の間違いだった
役者ってすごいなぁ
特に堤真一。
ダサくてショボくてオタクっぽい数学教師を好演。
歩き方で倦怠感を 無表情の中に喜び悲しみ苦悩を微妙に表現する。
最初から最後まで彼の演技に引き込まれた。
主役堤真一と言ってもいい映画。
とは言え福山も決して悪くはない。
ドラマのガリレオとは違い
友情や愛という非論理的なものに 意外にも振り回されている。
「実におもしろい」
何かにふと気づく彼の表情はチャーミング。 堤とのやりとりでも魅せてくれる。
脚本もよくできている。
出だしのクルーザー爆破と 登山のシーンは原作にないもので 、
違和感はあるが 、
全体的に原作に忠実。
むしろ要らない部分を削ぎ落とし テンポよく描かれてた。
ラストの堤と松雪の絡み、
最大の山場。
原作でも泣かされたシーン。 かなりの感動である。
最初、原作を読んだとき
石神の咆吼は献身的な愛が 結果、報われなかったからなのだと思っていたが、
ひょっとしたら逆にこれで報われたのかもしれないな とも思わせた。
たぶん松雪泰子が石神の献身愛を理解し それに応えるような演技を見せたからだろ。
文字では見えてこない世界だ。
エンドに流れるシーン。
これも原作にはない。
俺的には微妙。
せっかく二人感情が通い合ったシーンから
現実の世界に引き戻された。
その後の取り調べ、 今後の容疑者たちの裁判の進み方まで、 想像させてしまう。
だが二人で罪を償うのだから それはそれで良いのかもしれない。
そこで流れるKOU+の主題歌が切なく素敵。
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