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タイトル名 |
パコと魔法の絵本 |
レビュワー |
なおてぃーさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-05-17 18:02:45 |
変更日時 |
2009-05-17 18:02:45 |
レビュー内容 |
大貫は、創業者根性丸出しの、昭和の遺物的な人物です。 自分はこうあるべきだ、こうしなければいけない、という役割をひたすら忠実に演じながら生きています。 でも、そういうペルソナに振り回される生き方は少々、いやかなり疲れます。 だから、人には本来の自分を出せる場所、取り戻せる場所が必要なんです。 家族の前でも、友人の前でも、恋人の前でも、夜のネオン街でも、何でもいいんです。 大貫は、パコと触れ合うことで本来の自分を取り戻しました。 そう、この作品は表向きは子供向けっぽくしているけれど、完全に大人、しかも世の中のお父さん対象だと感じました。 役割を演じることに疲れた人々への、監督なりの癒しと回復の提案なんだと思います。 劇中劇も出来が素晴らしく、全篇楽しく見れましたが、個人的には中島監督の前2作(下妻と松子)のほうが好きです。 よって、8点にします。
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