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透明人間(1933) - エスねこさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 透明人間(1933)
レビュワー エスねこさん
点数 6点
投稿日時 2005-04-23 15:49:02
変更日時 2005-04-24 15:30:59
レビュー内容
ジェームズ・ホエール監督が映画史に与えた影響は、拭いがたいものがある。え、カール・ドライアーが居るじゃないかって? グリフィスがいる? バカゆーんじゃねー! 彼らは所詮、映像作家。職人監督ホエールは技術やスケールじゃ足元にも及ばないかもしれない。がしかし「低予算で面白いもの(要はホラー)を撮ってガッポリ儲ける」というビジネスモデルを生み出したのはホエールの功績(いや功罪?)だ。そのビジネスモデルのフラッグシップだった『フランケンシュタイン』は、ショボい予算の影響で強引にストーリーを捻じ曲げた結果、無茶なハッピーエンドと相成った。これは当然、原作ファンの不評を買った。心機一転、ホエールは2作目の『黒い家』で低予算ゴシックロマンスを監督。オリジナルの尊重と映像的面白さは両立できるという事を証明。そして第3作の本作『透明人間』で、いよいよ映画原作の金字塔H.G.ウェルズ作品の忠実な映像化に手を付ける。本作は是非とも原作と見比べながら鑑賞していただきたい。確かに100%原作通りなんてウソをつくつもりはないが、冒頭20分、透明人間が登場するまでの忠実な、行間のユーモアまで汲み取ったような的確な描写は、「ホエールが映画界の先達にやれなかった事を成し遂げた」と実感するに十分なインパクトがある。彼は小説や演劇世界の遺産を受け継いで、《映画》という新興メディアに移植する事に成功したワケだ。映画はもう、壮大な見世物や動く絵画というだけの存在ではなくなった。もちろんこの時期の映画における決定的なイベントは、同年に発表される『キング・コング』の成功だ。だが『透明人間』にも目を向けるべきだと思う。『透明人間』(と『黒い家』)は映画と原作の関係のターニング・ポイントだ。そしてこれが、1作目から削除された原作の名シーンばかりで構成される奇怪なフランケン補完計画『フランケンシュタインの花嫁』へと繋がっていく橋となるのだ…などと、久々にマジメに書いてみました(笑)。●あと蛇足ですが、やっぱ透明人間役レインズの声の演技は素晴らしいっす。大魔神の「目の演技」に匹敵!
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投稿日付邦題コメント平均点
2019-10-14ジョーカー86.85点
2017-06-12コードネーム U.N.C.L.E.66.56点
2017-03-05インセプション97.20点
2016-10-06君の名は。(2016)97.00点
2016-08-10シン・ゴジラ97.24点
2016-08-08理由(1995)45.78点
2016-07-25ボーン・アイデンティティー76.24点
2016-05-15ファースト・スクワッド75.00点
2016-04-23マッドマックス 怒りのデス・ロード87.73点
2016-04-17バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生85.38点
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