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キング・コング(2005) - no oneさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 キング・コング(2005)
レビュワー no oneさん
点数 10点
投稿日時 2005-12-29 03:50:42
変更日時 2005-12-30 07:21:19
レビュー内容
日本でもアメリカでも大コケ寸前らしい、この作品。冒険ファンタジー好きの観客はハリポタに流れ、人間ドラマ好きはCG先行の薄っぺらい作品だと思い込んで無視、おまけにモンスターは一見ただの巨大ゴリラで華がない――劇場に客が入らないのもわからないでもない。でも、声を大にして言いたい。今映画館をがら空きにしておくのは、流星群の降る夜に地面を眺めているのも同然だ。  まず30年代のアメリカをリアルに描いた冒頭から上質で味わい深く、文芸作品が始まってもおかしくないような雰囲気。この時点で単なるモンスター映画ではないことがわかる。 人間描写にも手を抜かず、最初の三分の一で魅力的で個性的な登場人物たちをしっかりと見せる。ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディといったなかなかあくの強いキャストが見事にはまっており、未熟な少年ジミーやナルシスト俳優ブルース(意外といいやつ)といった脇役までキャラが立っている。コングが出てくるまで長いという声もあるが、序盤がなければ十分に感情移入できない。これがあるからこそ中盤の大冒険でおいてけぼりにならず、夢中になることができるのだ。 スカル・アイランドでのアクションは文字通り息継ぐ暇もなく、前代未聞の暴れっぷり、スピルバーグが発狂したのかと思うほどだ(←褒めている)。これが現実だったらナオミ・ワッツは30回ぐらい死んでいる(←やっぱり、褒めている)。おそらくは映画史上もっとも強烈なアクションシーンであり、絶対に劇場で観るべき映像だ。 そしてニューヨークでのクライマックス。中盤あれだけ暴れたからにはラストはもっと…? と思いきや、アクションは控えめに、コングとアンの間に生まれた絆を、クリスマス間近の美しいニューヨークを舞台に描く。公園のシーンは美しく、下手なディズニーよりもずっと感動的だ。最後の決戦は、恐ろしさよりもコングの哀しさ、雄々しさが胸に刺さった。  前/中/後とカラーを変えた構成で、3時間8分の長尺も飽きることがなかった。心を打つドラマと、時を忘れさせるエンターテインメントの両立。ときに雄大で、ときに恐ろしく、ときには美しい物語。モンスター映画の姿を借りた、胸に迫るラブストーリー。あの美しい朝焼けは、今も目に焼きついている。
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投稿日付邦題コメント平均点
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