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M(1931) - とらやさんのレビュー
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タイトル名 M(1931)
レビュワー とらやさん
点数 9点
投稿日時 2010-03-01 12:49:19
変更日時 2010-03-01 12:49:19
レビュー内容
冒頭で少女が歌う影法師の殺人鬼の歌から始まり、姿なき連続少女殺人鬼の影に怯え疑心暗鬼になっていく街の様、作品全体を支配する不安げな空気と緊張感が見事。犯行の直接的な描写は何もないのに(冒頭で少女に声をかける影と口笛を吹きながら風船を買う様子や街をうろつく姿を捉えるのみ)徐々に作品の中の街の住民と観る者の心に不安感を募らせていく。ラング監督初のトーキー作品ですがサイレントの場面も効果的に挿入され、音楽は一切使われていませんが犯人が吹く口笛が効いています。またモノクロ映像にもたらす影や煙草の煙、犯人の肩口のMの文字といった陰影が実に効果的に使われています。そんなサスペンスの手法、終盤の裁判の様子と一旦火のついた群集心理の恐ろしさ、犯人が新聞社に送り付ける犯行声明や異常心理の犯人の自覚無き犯行を如何に裁けるのか、など現在においても80年前のフリッツ・ラングの手法とメッセージが十分通用しています。街を徘徊する正体不明の連続殺人鬼を追う1920年代を舞台にしたウディ・アレンのモノクロ作品「ウディ・アレンの影と霧」を思い出しました。こちらはコメディなのですが、題材といい、タイトル通りモノクロ映像にもたらす影と霧の効果といい、これはウディ・アレンの本作へのオマージュでもあった訳ですね。
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