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タイトル名 |
正体 |
レビュワー |
タコ太(ぺいぺい)さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2025-06-25 13:51:03 |
変更日時 |
2025-06-25 13:53:41 |
レビュー内容 |
原作未読、WOWOWドラマ未見です。それぞれ結構違うようなので、本作のみ鑑賞して個人的には正解かと。(あくまでも個人的な趣味嗜好ですが原作と映像作品が大きく異なることを嫌う性質なので)
サスペンスドラマの王道的な作風ですね。フィクションとして特に奇抜な設定ではなく、物語の流れ的にも定番的と言えるのではないかと。にも関わらず緊迫感を維持して一気に鑑賞出来たのは、演出の妙、脚本の妙、そして出演者の演技力ではないかと。概ね満足です。
テーマは物語が進むうちに変わって行くように思えました。冤罪や警察組織の悪しき体質といったところがメインテーマの社会派サスペンスかな?と思いつつ観始めたものの、物語が進むにつれ、理不尽な力によって文字通り人生を奪われた(奪われかけた)一人の若者が、普通に暮らしていれば経験し得ないような人生の逆風に晒され、更にはその中で生身の人間たちと触れ合うことを通じ、「生きること」の真の価値を見出して行く、しかも他者にそのお裾分けをしながら、というような、命と人生について語るヒューマンドラマかなという印象で観終わりました。
詳細に見てしまえば、いくらフィクションとは言え「んなわけないだろ?」的な展開は多々あるものの、そのあたりのことはあまり意識せずに楽しめる見応え十分の佳作でした。 |
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