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タイトル名 |
ゴミ屑と花 |
レビュワー |
タコ太(ぺいぺい)さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2025-06-11 17:51:29 |
変更日時 |
2025-06-11 17:59:07 |
レビュー内容 |
「ゴミ屋」という言葉を久しぶりに耳にした気がします。決して侮蔑軽蔑として使われていた表現ではなかったような気がするんだけどなぁ。でも、本作でそれを口にする人間は明らかに蔑んでいる感じ。直接経験したことは殆どないけれど、いろんな意味でキツイ仕事であることは間違いないです。かなり危ないし。分別の意識とかも大してなくてゴミは家から出したら知らないよ、というスタンスの人間がどんなに多いことか。
行政の職員として働いているのであれば待遇もまずまずでしょうけれど、今の時代は民間委託が主流。本作の二人も民間企業。決して特別厚遇されてはいないことでしょう。フィクションだし役者さんだし、とは知りつつも頭が下がる思いで観てました。
主人公は事故のPTSDで操縦出来なくなったようですが、元パイロット、でも今は操縦出来ないという履歴での再就職はきっと難しい。保有する資格を資格として使えないとなると厳しい気がします。で、彼が選んだのはゴミの収集員。家族との時間を大切にするには地元で働くのが一番。おそらくエッセンシャルワーカーだから、という理由で選んだ職ではないのでは?でも、働くうちに感じた世間の冷たい目、その反対に感謝の目、そして指導役の年下の彼女の+アルファの働きぶり。そういったひとつひとつに触れて行くうちに単なる地元の職場ではなく自分の価値を再発見出来るような職場としての意識が芽生えたのでしょう。
30分という尺はベストだと思いました。エピソードを増やすことは簡単かも知れませんが(なんなら連続ドラマとか)、シンプルに纏めたのは正解だったと思います。(確かに居酒屋の一件は必要だったか微妙ですが)後味にあったかさが残る佳作に6点献上です。 |
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