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タイトル名 |
ファミリー・ディナー |
レビュワー |
タコ太(ぺいぺい)さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2025-06-16 18:00:32 |
変更日時 |
2025-06-16 18:00:32 |
レビュー内容 |
この作品、どう捉えていいものやら…。やってることはホラーなんだけれど、オカルト?否、イースターを背景にしていて、いくつかそれに準えた演出はあるにせよ宗教色が強い訳じゃないし。サイコスリラー?まぁ、そっちの方が近いかも。どっちにしても、そこそこグロい胸クソ作品ではありました。
ぽっちゃりヒロインは特に嫌いじゃないけれど、演技が上手なのかそうじゃないのか何とも陰鬱な雰囲気がヒロインからして出まくり。キーマンの著名な料理研究家(今は落ち目?)である叔母さんは始めっから相当ヤバそう。叔母さんの再婚相手はヒロインに優し気のようでエロエロしさもあって怪し過ぎるし。何故か幼い子どもでもあるまいし同室に寝起きさせられた従弟(血は全然繋がってない?)は陰湿そのもの。(可哀想オーラが時折出てるけど)
そんな面子が織り成すドラマなんだから相乗効果で終始鬱々とした時間が過ぎて行きます。これ2時間オーバーだっけ?と思うぐらいクライマックスまでの時間が長い。到底90分そこそこの作品には感じられませんでした。
そしてラスト10分ほどの衝撃の展開?何となく想定内と言えば想定内なんだけど、実際ビジュアル化されちゃうと結構キモい。ここに至ってやっぱしオカルトホラー?いや食っちゃうんだからやっぱサイコホラー?無理にジャンル分けする必要もないのですが、テーマって何だったの?と思うと良く分からなくなってしまいます。
結局、狂った叔母さんと理由は不詳ながら協力体制堅持で一緒に狂ってる後夫による悲劇なんですが、巻き込まれた(と言うか自発的に乱入した)ヒロインは合理的なダイエットとは思えない断食させられて例のアレを食わされて挙句の果てに復讐とは言え殺人者になってしまったという悲劇の上塗り。ラストシーンで止めを刺して欲しそうな後夫を拒絶しつつ、叔母さんから受け継いだペンダントを握り締めるヒロインが謎めいていると言うか訳解らないままの終幕でした。
北欧作品的なビジュアルは時として魅力的ながら、基本的にはショッキングな胸クソドラマ。評価は難しいですね。何回も観たくはありませんが、再度鑑賞すればもしかしたら評価が変わるかも知れない(おそらくは上に)作品でした。 |
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