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遊星よりの物体X - タコ太(ぺいぺい)さんのレビュー
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タイトル名 遊星よりの物体X
レビュワー タコ太(ぺいぺい)さん
点数 7点
投稿日時 2025-04-04 22:48:22
変更日時 2025-04-04 23:12:32
レビュー内容
原作未読。その原作は1938年作、そして本作は1951年製作と、いかにも古のSF作品といった趣です。カーペンター作品とは似て非なる、否、全く異なる作品でした。

今の時代の尺度で捉えてしまうと、全てにおいてチープで雑な1本と思えてしまいますが、それは野暮と言うもの。戦後間もない時代に創り出された作品でここまで描き切ったことに賛辞を贈るべきでしょうね。当時の観客は本作を一体どのような感銘(とは限りませんが)をもって受け止めたことでしょう。そんなところに思いを馳せて鑑賞するのも一興かなと。

異星人が地球とは異なる進化を遂げた植物という発想はユニーク。それが動物(ヒトでもイヌでもいいらしい)の血液成分によって生長するというのも面白いですね。つまりは消化器官は持たないということでしょうか?地球上の植物の知性?について科学者が述べますが、ちょっとズレてるところはご愛敬ですね。昔のSF小説を読んだりSF映画を観たりすると様々な衝撃(良くも悪くも)を受けますが、本作も例外ではありませんでした。登場人物の行動や言動の一つひとつが、ひとことで言えば「面白い」に尽きます。

ただ、核や放射能に対する捉え方だけはいただけないです。ガイガーカウンター振り切って観測不能な状況なのに、防護服なしでグイグイ近付く。全員被ばくです。戦後間もない作品ということは、原爆がもたらす悲劇は承知しているし、核実験を繰り返す中、原爆・水爆の危険性や長きに渡り止むことなく続く放射能汚染の恐怖についての認識も高まりつつあった筈の時代。なにか見て見ぬふり的なご都合主義を感じてしまいます。本作にそんな社会的、或いは政治的メッセージが込められているかは正直なところハッキリとは判りませんが、無知故の愚かしいまでの無防備さと無知故の理不尽な攻撃性の狭間を行ったり来たりしている当時の米国民の標準的な志向を垣間見る思いです。

総じてみれば、様々な観点をもって興味深く、かつ惹き付けられる作品でした。
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