みんなのシネマレビュー
素晴しい哉人生 - ユーカラさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 素晴しい哉人生
レビュワー ユーカラさん
点数 10点
投稿日時 2012-02-11 17:54:43
変更日時 2012-02-11 17:56:08
レビュー内容
冒頭部分に映し出されるベルリン市内のポーランド避難民の点描は、ほぼドキュメンタリーと見てよいだろう。

劇映画部分も含めて、第一次世界大戦後の荒廃で痩せこけ飢えた人々の眼の生々しさが強烈だ。それがフィルムのクライマックスとなるクロスカットのサスペンスにも活かされることとなる。

前半は、戦争後遺症と窮乏生活の苦難の描写。ヒロイン:キャロル・デンプスターが肉屋に行列するも、その間にボードに書かれた価格は釣り上がっていく、そのカットバックが切ない。

また、彼女が病床の恋人ニール・ハミルトンを気遣い、自身の両頬に詰め物をして栄養不良を隠すいじらしい仕草はまさしくグリフィス的で胸を打つ。

後半は一転、晴れやかなシーンが続いてゆく。
恋人の建てた一軒家の新居をみて嬉しさのあまり家の周りをはしゃぎ回るC・デンプスター。全身で喜びを表現する彼女の姿が感動的だ。
たっぷりのポテトや卵やレバーソーセージによる会食シーンと、それに続くダンスシーンの賑やかな幸福感と躍動感もまた素晴らしい。

そして、飢えた浮浪者たちから逃げる月夜の森のアクションシーンに高まる切迫感。
さらに月光が照らす岸辺のツーショットの静かな美しさ。後日談の大団円の晴れやかさ。

全編にわたって忘れ難いショットが連続する。

一般的にはリリアン・ギッシュとの最後のコンビ作『嵐の孤児』までが全盛期とされるグリフィスだが、その純粋な生命賛歌と具体的画面の映画美において本作も決して引けを取らない。
ユーカラ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-02-14キリエのうた26.00点
2018-03-11坂道のアポロン56.00点
2018-02-28シムソンズ77.41点
2018-02-28空海 KU-KAI 美しき王妃の謎54.85点
2018-02-25リバーズ・エッジ55.33点
2018-02-24キングスマン: ゴールデン・サークル76.37点
2018-02-18グレイテスト・ショーマン97.34点
2018-02-18羊の木76.00点
2018-02-18マンハント(2017)54.70点
2018-02-07不能犯54.33点
素晴しい哉人生のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS