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タイトル名 |
ありがとう (2006) |
レビュワー |
Qfwfqさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2006-12-27 14:21:22 |
変更日時 |
2007-01-23 20:12:10 |
レビュー内容 |
生きていることが既に奇跡であるとすれば、生存を持続させる全ての事柄もまた奇跡だろう。だから何も奇跡を特別視することはないのかもしれない。だが、この映画のメインストリームである持続する奇跡、そしてそれが起こらないという疑念すら生じさせない力強さ、これらが実話という事象を飛び越えて、ドライヤーの「奇跡」に接近してしまうという事態を目の当たりにして、ただ言葉を失いひたすら感動するしかないのは何故だろうか。何の気なしに観に行ってここまで打ちのめされるとは思わなんだ。素っ気無く通過されてもおかしくない、「シネコン映画」の一つとして数え上げられるには余りにも惜しい。「ありがとう」は、紛れもなく映画作家による現代映画である。赤井秀和の「ニコッ」とした笑顔の素晴らしさ、薬師丸ひろ子の髪を梳くときの表情、そして田中好子の愛すべきキャラクター。是非もう一度観たいですね。 |
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