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トカレフ(1994) - Qfwfqさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 トカレフ(1994)
レビュワー Qfwfqさん
点数 9点
投稿日時 2005-09-26 15:09:10
変更日時 2005-09-26 15:09:10
レビュー内容
子供がゴミ袋の中で発見されるあたりから、この映画は物語をちゃんと進行させることを拒否し始める。この映画が歪んだ社会を描くつもりも、犯人との心理ゲーム(あるいはそこから生じる家族の絆)を描くつもりでもないことはすぐに分かった。いらない物をどんどん削ぎ落とし、最終的には銃に憑かれた2人の男と、そして女だけの世界にしてしまった大胆さ。三者三様の孤独感の中で、それでも力強く生きる決意を見せる西山由海の表情。何かの予感を察知しながらも踵を返さないで祭りへと向かう彼女の後ろ姿は、一種の安らぎすら漂わせていたように思う。それに対して、死へと突撃する大和武と佐藤浩市の二人はその憎悪の形を歪めていく。それは2つの銃がもたらしたものだったのだろうか。だが派手な銃声はそこには響かず、命が削れる音だけが聞こえたようだった。「ソナチネ」からは絶対に見えてこない(ソナチネはまず、死が前提になっている)、生ありきの死がこの映画のラストにはあったような気がした。風車小屋が燃え上がる田園風景を突っ切る真っ赤な消防車が忘れられない。
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投稿日付邦題コメント平均点
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2008-11-20罪の天使たち107.00点
2008-07-29接吻 (2006)106.75点
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2008-04-10ノーカントリー76.42点
2008-01-10恐怖分子107.16点
2007-12-18呉清源 極みの棋譜86.00点
2007-10-29めがね65.65点
2007-09-27トランスフォーマー65.70点
2007-09-20ロストロポーヴィチ 人生の祭典96.40点
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