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タイトル名 |
シリアル・ママ |
レビュワー |
哲学者さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-06-27 10:50:36 |
変更日時 |
2004-06-27 10:50:36 |
レビュー内容 |
ハハハと笑って、その瞬間、嫌な気分になる珍しい映画。観たときの感触は、普通のブラックコメディ(「博士の異常な愛情」や「マーズアタック」みたいな)と違う。たぶん、普通の人(あなたやわたし)の悪意を、ことさら些細な理由でそのままぶちまけるから、ビミョーに嫌な感じがするのだと思う。これを観て、悪意の持ち主とその向かう対象の両方がごく普通の人、という映画は、意外に少ないかもしれないと気づいた。片方が異常者だったり(「ケープフィアー」)、普通の人同士なら状況に誘因があったり(「ファーゴ」)、どこかで観客自身と切り離せるようになっている。この映画は、そういう切り離しが効かない設定で人間の邪悪さを拡大して見せつけるから、笑っちゃうけど、変に嫌な感じが残る。ある意味、傑作。 |
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