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タイトル名 |
ショーシャンクの空に |
レビュワー |
ジャザガダ~ンさん |
点数 |
1点 |
投稿日時 |
2005-11-15 19:44:10 |
変更日時 |
2005-11-15 19:44:10 |
レビュー内容 |
はっきり言ってだめでしょ、この映画。非常に丁寧に作られているのは感心できるのですが、この映画のよさがわからなくて非常に残念です。なぜ感動できなかったのか自分なりに考えてみてわかったのですが、理由は3つあります。第一に、レッドが仮釈放されてからが気に入りません。彼は国外逃亡しますが、これはこの映画がいくら感動するからって、犯罪は犯罪ですよ。しかもレッドの場合、確実に殺人を犯しているわけであって、被害者の遺族の気持ちを察すると感情移入できないどころか、許せないですね。まぁ、アンディが所長のブラックマネーを横領したことも見過ごすわけにはいかないけど、アンディは冤罪なので許します。20年分の退職金と言うことで。第二に、刑務所が意外と自由なので、人間の尊厳とか、希望とか言われましても主人公以外の本当に罪を犯した人々が楽しそうなのが腹立ちました。第三に、アンディって本当は殺人犯したんじゃない?って思えるほど主人公がズル賢いやつだったからです。この映画の一番悪い所はここだと思います。無実の罪を着せられた主人公の周囲に怒る変化と終盤の脱獄と言う、ヒューマンドラマとサスペンスを盛り込んだ作りになっていますが、何しろ主人公に中盤までは感情移入させといて、終盤で「実はこんな悪知恵も働く奴なんですよ~」と言われたところで、主人公の多重人格性を明るみに出し、本物の犯罪者らしくするだけだと思います。しかも自分ひとりが脱走して、そのフォローのために仮釈放になったレッドに犯罪を犯させるなんて丸っきり偽善じゃないですか!全く、書いているとだんだん腹が立ってきます。この監督と僕ははっきり言って相性悪いです。しかしそれ以上にこの映画の道徳的観念が理解できません。この映画じたいが偽善なのでは?時代劇などで人を問答無用に切り殺す映画はよくありますが、そういう映画は道徳的にいい映画ですよなどと、吹聴することは決してありません。しかしこの映画はどうでしょう?明らかに道徳的に良くないことをしているにも関わらず道徳的に正しいことを言ってのけています。こういうことを偽善というのではないでしょうか?アカデミーでフォレストガンプというこれまた偽善的な映画に賞を奪われた作品だけあって、偽善の塊のような映画ですね。周りの人がどんなに僕を批判しようと、この映画に作品賞を与えなかったアカデミー賞は正しいと断言させていただきます! |
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