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タイトル名 |
アリス・イン・ワンダーランド |
レビュワー |
レインさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2010-04-20 06:00:05 |
変更日時 |
2012-04-14 17:46:14 |
レビュー内容 |
アリスはホームズと同じくフェイバリット英国アイテム。 アリスの決定版ということでなく、「ティム・バートンのアリス」としてならば。 バートンはルイス・キャロルの原作よりもそこから派生したサブカルチャーの方に愛着があるようで原作にお門違いなコメントしてるのがトホホだけど、アメリカらしく教訓入りの成長物語に変貌。 リデザインされた「不思議の国」と「鏡の国」の住人たちと19才のアリスのワ(ア)ンダーランドは、CGと3Dに支えられ一応見せますが、プロットに新鮮味がなくアリスも普通の子なのは女性の原案・脚本だからかな。 女たちの話になってて、マッドハッターなんて全然マッドじゃない。 アリスの映像化はシュヴァンクマイエルのものなど多々ありますが、一番有名なのはディズニーのアニメーションで子供が最初に接するのもこれですが、アリスというものを知れば知るほどこれから離れていくのはこれもアメリカのアリスだからで、本当はイギリスが教訓なしの遊び心だけのアリスを作るべき。 VFXを駆使した99年のホールマーク版もアメリカのテレビ作品なので教訓は入っているけれど、オリジナル・イラストレーターのジョン・テニエルの優れたデザインが生かされており、これに較べるとバートン版はややデザインが弱く、(赤の女王の巨顔も99年版のマッドハッターから)映像的にも何度も見たいという気にはならず。 それでも一人の少女アリス・リデルを喜ばせるためだけに大学教授が頭をひねって考え出した世界が、時を経てこんな巨大な映画になって彼の知らない未来の少女たちを楽しませるというのが、人の思いというものそれこそがワンダーなものという気はしましたけれど。 ジョニデ×バートン20周年ということで記念のオブジェもあり。 |
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