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さよなら ほやマン - 目隠シストさんのレビュー
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タイトル名 さよなら ほやマン
レビュワー 目隠シストさん
点数 7点
投稿日時 2025-06-01 21:49:00
変更日時 2025-06-01 21:49:00
レビュー内容
ホヤは幼体期には自由に海中を泳ぎ回るものの、成体になると岩などに付着し移動力を失うと同時に脳も無くなるそう。劇中明確に示唆されるように「人の一生」になぞられます。島から出たことが無いお婆さん然り、主人公兄弟然り。
一般的には成人になるまでに見聞を広め様々な体験を積むことを推奨されます。多様な価値観に触れ自身の器(キャパシティ)を大きくするのが肝要で、人生の選択肢が広がるばかりか苦難への耐性や対処法も身に付くので良いこと尽くめ。昔から「かわいい子には旅をさせよ」とも言いますし。ただこれは、あくまで理想論です。泳ぎ出せない者もいれば、目の前の大海に気づけない者もいる。お婆さんの言葉「これで良かったと思い込むしかない」「ばばあだって悩みながら生きている」に胸が痛みます。旅に出られる環境自体が恵まれているのです。ただしこの言葉をもってお婆さんを憐れむのは違います。断じて違う。子どもを育て上げ、隣人を思いやれるお婆さんの人生が上等なのは疑いようもありません。きちんと根を張り立派に生きてきたと誇って欲しい。ただ兄弟の方は少し事情が異なりました。彼らはまだ泳ぐ力を失っていません。考える頭も無くしていない。まだ存分に泳いでいないなら、泳いでみるしかありません。結果的に同じ場所に戻るとしても、です。さしずめ青髪の漫画家は神様、いや亡き父と母が遣わせた「キッカケの女神」といったところでしょうか。少々傍若無人なところはありますが。果たして兄はトラウマを乗り越え泳ぎきり、居るべき場所を見つけた様子。憑き物が落ちたかのような清々しい兄の表情をどうぞご覧ください。なお寓話のルールに則り役割を終えた女神は島を去ります。いやもしかしたら戻ってくる気かも。彼女はちゃっかり自身の居場所を確保していきましたから。本当に救われたのは、実は女漫画家の方だったかもしれませんね。
基本的な体裁は寓話と言ってよく、今なお深い傷跡が残る東日本大震災の後日談を描いた映画でもありました。
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