みんなのシネマレビュー
カミュなんて知らない - stroheimさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 カミュなんて知らない
レビュワー stroheimさん
点数 9点
投稿日時 2006-12-29 02:19:07
変更日時 2006-12-29 02:19:07
レビュー内容
食い入るように観る。それは物語の高揚によるものではなく、映画の高揚によるものであることを知る。映画が映画であり、映画の魅力とは映画の魅力であったことを思い出す。ゴダール・ウェルズ・アルトマン・溝口健二・サイコ・メルヴィル・ラング・ベニスに死す・・・言葉で捧げるオマージュは容易であり、軽薄である。だが柳町光男は意思継ぐものとして作品を捧げてくれたのである。単体として捉えた時、長回しはたかが技術と努力であるし、クレーンショットや陰影の美しさ、エロスの質感や瞳の水気は単なる細部の豊かさに過ぎない。だが細部の豊かさを徹底することが映画にエモーションの連続性を与え、映画的サスペンス体験の緊密性を保つのである。そしてそういった才覚と人柄に恵まれた作家こそがシネフィルの眼に耳に脳に焼き付く決定的なショット、シーン、シークエンスを生み落とすのである。正常と異常の話が面白いのではない、それを映画の魅力に変換しているから面白いのだ。まずは陰鬱さから距離のあるはずの大学の集団に正常と異常を多岐の関係性に渡って溶け込ませ、果ては、異常と正常の関係性であるはずの映画と営みの境界線を取り除く。感嘆すべきはその関係性の構造であり、語り口の構築である。それこそが映画を魅力的にし、たかが話を面白くしているのだから。
stroheim さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2008-02-07気狂いピエロ106.43点
ロゼッタ36.03点
イタリア旅行105.50点
悦楽共犯者48.18点
父/パードレ・パドローネ86.81点
イントレランス97.55点
チャイナタウン107.07点
ワン・プラス・ワン75.59点
はなればなれに87.69点
晩春107.71点
カミュなんて知らないのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS