みんなのシネマレビュー
戦場のピアニスト - θさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 戦場のピアニスト
レビュワー θさん
点数 9点
投稿日時 2010-11-07 01:08:04
変更日時 2013-09-10 00:19:27
レビュー内容
タイトルからイメージされるような、ピアニストであることが重要であるような映画ではない(最後にちょこっと利いてくるだけだ)。極めてよくできた戦争もの、それもありそうでなかった戦争ものである。

■多くの戦争映画は二通りに分けられる。
一つは主人公が「戦う」映画。それは主人公が兵士であったり、あるいはレジスタンス的に活動していたりである。望まないで徴兵されてしまうのもこのパターンに入れられる。
もう一つは主人公が誰かを「助ける」映画。「ホテル・ルワンダ」のように誰かをかくまったり、あるいはジャーナリストとして戦地の状況を世界に伝え、国際世論を喚起する(「サルバドル」みたいな)というがこれに当てはまる。
大概の映画はこのどちらかである。

■ところが、本作はこのどちらにも属さない。この映画の主人公はただ「逃げる」。レジスタンス活動にも結局与することはなく、むしろレジスタンスにひたすら助けられ、かくまわれているだけだ。だから主人公はちっともかっこいい位置付けではない。
だが考えてみよう。もし実際に日本が戦場になったとしたら、我々はレジスタンスを行ったり、他の困窮している人を助けたりするだろうか。恐らく、ただ「生き延びる」ことで精いっぱいのはずだ。だからこの映画は、すばらしく等身大の戦場を描き出しているのだ。

■ラストのピアノはいろいろと言われているようだが、個人的には弾き手の心のすさみっぷりが伝わってくるような音色だったと思う。ある種の乱暴さではないが、心の傷と棘を感じさせられるような音であった。だからなぜ大尉がシュピルマンを助けたのかを解釈するならば「ピアノに感動した」というよりも「ピアニストの心をかくも傷つけてしまうようなことを自分たちがしてきたことを恥じた」と見た方がいいのではないだろうか。

■ただ、大尉の登場時間が短いのに、最後に「私は彼を助けたんだから、彼に私も助けてもらえるはずだ」みたいな命乞いをするのは興ざめであった。あれでは自分の命を守るために(おそらくドイツは負けるし、彼は著名人だから影響力もあるだろうと踏んで)彼をわざと生き残らせた、というえらく合理的で感動もあったものではない解釈がもっとも自然になってしまうではないか。あそこにマイナス
θ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2022-05-28TENET テネット76.14点
2020-09-17ピカソ-天才の秘密88.45点
2018-07-10NO67.00点
2016-02-14オデッセイ(2015)86.83点
2015-10-13プリデスティネーション87.22点
2015-09-09ローン・サバイバー76.84点
2015-09-01悪魔は誰だ97.33点
2015-07-10プリズナーズ97.31点
2015-07-09インターステラー87.70点
2015-06-03テロ,ライブ97.60点
戦場のピアニストのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS