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タイトル名 |
バティニョールおじさん |
レビュワー |
ぞふぃさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-06-26 13:17:33 |
変更日時 |
2008-06-26 13:49:24 |
レビュー内容 |
一昨日衛星で深夜やっているのを、ついつい観てしまいました。 こういう普通の俗っぽいオジさんが成り行きで英雄的行動をとることになってしまう話が私、大好きなんです。 多分、いかにもヒーローという力強いハンサムなお兄さんなんぞがこういうことやるってのは、ツクリモノめいてシラけるとか、コミカルな味を出すにはその辺のオジさんが最適だとかいろいろ理由はあるんでしょう。でもそういう理由以上に、このオジさん俗物ぶりが私たち観客に、自分自身と重ね合わせ易くしていること、それが大きい効果を生んでいるような気がしてなりません。 「もしも私ならどうするのだろう、オジさんのように命の危険を冒しても赤の他人のユダヤ人の子供を助けることができるのだろうか?」……多分、ぎりぎだけど、出来そうな気がするって思った人結構いるんじゃないでしょうか。娘のフィアンセ殺害もあそこまでいっちゃっていたら、ああするより他ないような気がします。だってあのままゲシュタポに通報されたらオジさんだってただじゃ澄まないでしょ。もちろん本当にできるかなんていうのは、全く別の問題なんだけれど、「こういう非常時に自分も勇気ある行動とれるかも」という錯覚を抱かせる、この映画その辺のバランスが絶妙なんですよね。 地味ながら良作。ハラハラ感やその中にもクスリとさせるユーモアのセンスも良いです。ライフイズビューティフルなんかの無理無理さに較べりゃ、ずっといい作品だと思いますよ。
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