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タイトル名 |
イーオン・フラックス(2005) |
レビュワー |
マンフロントさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-03-02 17:02:05 |
変更日時 |
2007-03-04 22:01:40 |
レビュー内容 |
いつまでも鎖国して同じ人間達同士で同じことを延々と繰り返しているんじゃねぇ、閉鎖して新しいものを生み出さない生などに生きる価値はねぇ とばかりに、南アフリカ出身の黒人のプロポーションを持つ白人女優が、髪を黒くアジア風ショートカットでさらにハイブリッドにした未来風忍者に扮して、完全統制同質循環ユートピアの兵士達を桜吹雪の中で殲滅します。 これは規制ばかりして自由にダイナミックに生きることを否定し、従順な仲間内だけで固まり異種の存在を受け入れない日本文化への批判です。だからこそこの映画の未来観はどことなく日本的なのです。 特に例えば「忠臣蔵」みたいに、同じ設定で延々と趣向だけ変えた安全で予定調和の映画を飽きずに作り続けて、進化が止まっている日本映画界に向けたメッセージ映画なのだと思います(笑)。でもこの箱庭風なクリーンで抽象的で潔癖な未来世界観は、日本人だからか結構好きです。薄汚いものをこてこて付け加えれば、それらしくなってごまかしが効く主流になったブレードランナー的ごった煮未来世界観から、センスがなければぶち壊しになる、なかなか困難なクリーンでエレガントな引き算的グッドデザイン未来世界観に挑戦したのがプラスポイントです。 |
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