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ロスト・イン・トランスレーション - やわらか戦車さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ロスト・イン・トランスレーション
レビュワー やわらか戦車さん
点数 7点
投稿日時 2007-01-02 16:07:43
変更日時 2007-01-02 16:07:43
レビュー内容
淡々とした話が東京の街にマッチしていて、私はこの映像の雰囲気は好きです。
確かに話の内容は特にない・・・ですね。。
でも、ビルの哀愁漂う瞳と、スカーレットの色気むんむんでいながらガールでイノセントなルックス。その二人の薄~~い恋。薄いからこそ良かったと思います。
日本批判に関しても、そんなに深く突っ込んだ感じもなく、外国を一人旅した時
独特の、「流れていく異国情緒、ストレンジな人たち」という視点が独特でたぶん、
この監督は日本が結構好きなんじゃないでしょうか。外国に住んでいる日本人は
自虐的な意味で、この映画を「そうそう、日本人って変だよね」とウケたりするのかも
しれませんが、私は「気にするほどの問題点は何も描かれてないな」と思いました。
というか、東京の、この映画の舞台となっているような繁華街(新宿や六本木など)
は根本的に「うすっぺらい」のが持ち味で、いい所でもあるって思っていたので
そのうすっぺらさがうまく描かれいるのは嬉しかったです。ハイアット?ホテルの
うすっぺら~~い感じもいいわぁ。薄いっていうと語弊がありそうですが、ある意味
退廃的な東京、幻想的な東京の味がよく出ているなぁ、って思います。私は田舎の
「濃さ」(やたらと近い人間関係とか、統一された価値観など)に最近辟易しているため、こういう薄さは大歓迎。

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