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タイトル名 |
どろろ |
レビュワー |
いのうえさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2007-01-28 22:11:17 |
変更日時 |
2007-01-28 22:13:13 |
レビュー内容 |
いきなりかなりネタばれで申し訳ないのですが、百鬼丸のあそこって復活していたんだ、って、ラストのどろろの金的蹴りを見て、思ってしまった人はかなりいたはず。▼結論から言うと、私以前のレビュワーの皆さんほどつまらなくは感じなかったです。子供の付き添いで(何せPG12なもので)見に行かされたのですが、正直、ここでのレビューの評判の悪さと上映時間を見てそれだけでなえていました。しかし、意外にも最後まで飽きることなく見ることができました。正直ほっとしています。▼もちろん、原作は好きですし、思いいれもありますが、マイベスト手塚治虫ではなかったので、かえって客観的に見られたのかもしれません。▼その上で文句を言うならば、技術的にはすごいのかもしれませんが、細部があまりにも雑で、映像にセンスを感じません。かつては黒澤明にしても溝口健二にしても、あるいはプログラムピクチャーの時代の使い捨ての時代劇を撮っていた諸監督にしても、一枚の絵として、画面にこだわりを持っていました。この映画は、技術に流されてそういうこだわりを、最初から放棄しているように思えます。映画館ならではの迫力で勝負したいというのなら、テクニックで目をごまかすべきではないでしょう。▼脚本も確かに他の人が言うように粗雑ですが、映像に説得力があればカバーできる範囲かとは思います。ただ、琵琶法師という格好の役どころを設定していながら、それが狂言回しにも語り部にもなっていないのは、これはまったく解せません。その枠組みができるだけで一つの様式が生まれたはずなのに。
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