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日本のいちばん長い日(1967) - 仏向さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 日本のいちばん長い日(1967)
レビュワー 仏向さん
点数 10点
投稿日時 2008-11-04 02:35:01
変更日時 2008-11-14 23:22:20
レビュー内容
戦争の悲惨を伝えるにも色々な表現方法があるが、この映画では一部の陸軍の青年将校が戦場で死ねなかった自分の死に場所を求めて、お国や天皇の為、ましては一般国民の為とは真逆の行為に走る狂気を描いています。
したがって私にとってこの映画の主演は三船敏郎や笠智衆など有名俳優=政府高官ではなく、クーデターを起こそうとする青年将校達です。
この映画で描かれる自分達の死に場所を与えられなかった青年将校たちはひたすら不快で正視に堪えません。
どの場面でも目をひんむいて、口から唾を飛ばし、ひたすら怒鳴りまくり、自分達の正当性を訴えかけます。
(この時点で広島、長崎の原爆は投下されているにもかかわらず。)
この映画の転機は森近衛師団長を殺害するところです。
軍は命令が絶対などと言う将校が、上官を殺害してしまう。
さらに絶対的なトップである天皇が終戦を決断してのに、
これを天皇が周囲の人間に惑わされたからなどと妄想して決起するなど考えられるでしょうか?
この映画では何人もの軍人が死ぬ。しかもオールスターキャスト映画の範疇を超えて非情にリアルにその死を描かれている。
皇居前のカメラに脳みそを吹き飛ばすシーンや、三船の切腹や森近衛師団長の殺害場面など椿三十郎なみの血吹雪である。これは監督の単なる娯楽作品に終わらせないぞという意思を感じる。
私はこの映画を見てからここのサイトのコメントに目を通してたが、
映画の質が高いだけあってコメントも熱のこもったものが多いと思います。
但し(勿論私の個人的意見ですが)この映画の青年将校の迷走、陸軍大臣の切腹を
大和魂、武士道、サムライなどの旧来の日本の美しい伝統文化と同一視して美化して欲しくはありません。
日本人は平和ボケしていると言われて久しいです。平和であることが否定的に言われるほど平和なのでしょう。では我々は何処に行けばいいのか?この映画ではその行く先は描かれてはいませんが、決して戻ってはいけない時代を克明に記録していると思います。※この映画には原作があり、その内容に誤りがあるなど指摘もあるようですが、このでの評価はあくまでこの映画の内容によるものです。
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