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Vフォー・ヴェンデッタ - rakitarouさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 Vフォー・ヴェンデッタ
レビュワー rakitarouさん
点数 7点
投稿日時 2013-07-22 19:38:01
変更日時 2013-07-22 19:38:01
レビュー内容
展開はVと両親を政府によって殺されたイヴィー、政府の中枢の人達とVを追跡する刑事を中心に描かれるのですが、どこか舞台演劇のような作風で割と狭い空間内でストーリーが展開してゆきます。敢えて安穏に暮らせる日常を捨てて強権的な政府に楯突く道を市民が選ぶようになる経過はイヴィーがVに捕われて擬似的?拷問を受けながら、困難な自由への道を選択するという過程に暗喩されていて、全編を通じてVの芝居染みた台詞や象徴的な展開・表現が多いこと(倒される政府中枢の人少なすぎ?とか)からこの映画の好き嫌いや評価が分かれる所だと思います。Vは超人的・暴力的で、それは原作に従って漫画的なのかも知れませんが、権力は嘘をつくもの、国家権力による管理社会は個人の自由を平気で侵害するもの、自由は国民皆が意識を持って改革を迫らないと得られないもの、といったメッセージは十分伝わるし、ここに描かれた国家の姿は多かれ少なかれ、我が日本を含む現在の世界中の国家権力の姿を反映していることも理解できます。そういったメッセージ性を評価してこの点数で。
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