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あにいもうと(1953) - なんのかんのさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 あにいもうと(1953)
レビュワー なんのかんのさん
点数 7点
投稿日時 2009-08-15 11:56:43
変更日時 2009-08-15 11:56:43
レビュー内容
京マチ子という非成瀬的な女優を起用し、ドラマとしても感情をあらわにする場面が多く、しかしそれでも登場人物がゴロリと横になっていると、なんとなく成瀬の空気が満ちてくるから不思議なものだ(小津の登場人物はまずゴロリとならない)。ケンカをしつつ別れきれない不貞腐れた男女ってとこが、たとえそれが恋愛関係のない兄妹であっても、やっぱり成瀬のモチーフだからだろう。ラストで京が怒るのも、外の人船越英二に対して、身内の兄がみっともないことをしてくれた、と家の側に立っているから怒るのであって、兄と別れきれていない証拠。つまり、兄妹ゲンカは仲良しの証拠ってやつだ。兄にとって成長する妹ってのは、それだけでもう堕落と見えてしまうのだろうなあ。帰りのバスで学生がまんじゅうをパクつくのは、原作のものか水木洋子のものか知らないけど、実に辛辣。帰省の久我美子が堀雄二の家を避け遠回りしてくるような描写の細やかさ。なぜかドラマにおいて理想とされる姿は常に末娘によって象徴されるってのが、古今東西を通じ定型になっている。あの駅は登戸なのか。
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2014-03-15エデンの東(1955)87.25点
2014-03-14アゲイン/明日への誓い65.22点
2014-03-13オリバー!76.08点
2014-03-12世界の中心で、愛をさけぶ65.27点
2014-03-11真珠の耳飾りの少女66.33点
2014-03-10ゴースト/ニューヨークの幻77.02点
2014-03-09EMMA/エマ(1988)66.00点
2014-03-08稲村ジェーン42.43点
2014-03-07つぐみ54.96点
2014-03-06ボイス・オブ・ムーン65.25点
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