|
タイトル名 |
ウディ・アレンの影と霧 |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2012-02-28 09:43:41 |
変更日時 |
2012-02-28 09:43:41 |
レビュー内容 |
一つのテーマをじっくり醗酵させたというより、いくつかのモチーフが霧の中から現われてはまた霧の中へ消えていくという漠とした作品で、その手つきを玄妙と見るか、突っ込み不足と見るか。私は後者に近かったな。不安の影、絞殺魔の不安から自警団同士の殺し合いになっていくあたりを、ポイントに絞ってもらいたかった。主人公が不幸を一身に受けていく「開き直った被害妄想」は、もうお得意のところ。自分の役割を誰も教えてくれない。自分の指紋のついたグラスが証拠になりそうな運び。匂いで嗅ぎ出され、追われ、下宿のおばさんにも裏切られ…。繰り返される神を信じるかという問いかけ。この題はしぜんに「夜と霧」を連想させる、と思っていいのか。うつろなトーンは一貫している。 |
|
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
ウディ・アレンの影と霧のレビュー一覧を見る
|