|
タイトル名 |
愛の地獄(1994) |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-01-26 11:57:59 |
変更日時 |
2010-01-26 11:57:59 |
レビュー内容 |
いわゆるオセロ症候群てヤツか。それでいて実際に妻が不貞をはたらいている余地を残しておき、曖昧に断ち切る。いかにもフランスらしい、キレよりもコクの世界。結局中心にあるのは「深まる疑い」という一本のベクトルだけなんだけど、それこそサスペンスだ、ってんでしょうね。尾行をする場面で、映画は生き生きする、個人的な視点だからか。嫉妬というのは、すべての材料を悪いほうへ悪いほうへととめどなく勘繰っていく装置で、ひとたび作動すると、そのとめどのなさがスリラーになっていくんだ。ラストで冒頭の風景が繰り返されるが、もう自転車はやってこない。水上スキーのシーンって、おそらくボートのおしりで撮影するんだろうけど、撮影シーンを想像するとおかしい。 |
|
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
愛の地獄(1994)のレビュー一覧を見る
|