|
タイトル名 |
赤い橋の下のぬるい水 |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2008-07-17 10:59:11 |
変更日時 |
2008-07-17 10:59:11 |
レビュー内容 |
もう今村昌平が好むようなドロドロの土俗なんてなくて、過疎化が進む死んだような地方しかない。しかしそれでも、隅田川と対比すれば、まだ「ぬるい」程度の希望はあるってことか。東京の哲学書に対して、こちらには神のお告げのおみくじがある。海と立山が見える。ぬるい水は、川から海へと流れ出て、魚が群れる。まだ何かとつながっている。ここが隅田川と違うとこ。波消しブロックには虹も掛かる。エネルギッシュだった監督も、晩年になると(比較的)淡々とした世界を描くようになるのは、そういう世界が見えてくるのか、単に気力の問題なのか。高齢になると、監督ってロングの画面が多くなる気がする。 |
|
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
赤い橋の下のぬるい水のレビュー一覧を見る
|