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タイトル名 |
トーク・トゥ・ハー |
レビュワー |
nontanさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-11-08 17:52:24 |
変更日時 |
2007-11-08 18:06:58 |
レビュー内容 |
他人には薦め難い映画。 映画のぱっと見に関しては、赤い色彩にうっとりできて良いと思いました。 内容に関しては、見方によってさまざまでしょう。間違っても愛とは何かとか、レイプは罪かとか、そういう視点で見てはいけないと思いました。私は単純に、コミュニケーションの無意味さ、かなしさ、を描いた映画だと思いました。 コミュニケーションなんて空しい。すれ違ったり、勘違いしたり、思い込みだったり、そんなんばっかりです。でもラストでは何か希望のようなものが描かれましたが、それも結局は悲しさに終わるだろうと思いました。 映画を通してずっと絶望の空気しか流れていなかったと思います。試合で昏睡に陥る直前の車の中での会話も。蛇が出る前の車の中での会話も。蛇が出た後ホテルに行くまでの会話も。リディアの元カレが怪我した後の言動も(マルコ、そんなことで彼女から離れるなよ馬鹿やろー、死にたくなるじゃない)。昏睡に陥る前のアリシアとベニグノの会話も。昏睡に陥ってからのアリシアに対するベニグノの行為も。あの謎のバレエにも絶望です。 しかし意味がわからないイコール絶望ではなくて、上手くコミュニケーションできないイコール絶望ではなくて、単に勝手なコミュニケーションイコール絶望なんですよ。悲しい。もちろん最高なのは一体になることなのです。小さくなって相手と一緒になってしまいたい。でもそれは無理で、やっぱり、相手と一緒のことを思ってるって、思い込むしか道はなくて。ううん。誰にもこの文章も伝わらないのでしょうね。絶望。 ううん、でも、孤独に慣れなくっちゃ。 |
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