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獅子座 - にじばぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 獅子座
レビュワー にじばぶさん
点数 6点
投稿日時 2007-09-01 20:35:07
変更日時 2021-05-28 00:16:30
レビュー内容
エリック・ロメールというフランス人監督の、1950年代の作品。

ロメール作品を観たことがなかったので、一つくらい観てみようと決意。
ロメール作品の中で、ツタヤに置いてあるものがこれしかなかったので、この作品を選択した。


プータローで腹の出た40男の主人公が、ひょんなことからホームレスへと堕ちていく。
その過程を描いた、ストーリー的にはいたって単純明快なものだ。

かっこいい主人公でもないし、別に感動できるストーリーというわけでもない。

だけど、ホームレスに堕落していく過程の描かれ方は、なかなかのもの。
徐々に迫り来る飢えに対する恐怖などが、リアルに描かれているのだ。

最初はこ綺麗なスーツを着ている主人公。
さまよい歩くうち、まずは靴の底が剥がれる。
そして、ズボンが汚れ、上着も汚れ・・・

少しずつ、それっぽい“身だしなみ”に近づいていくのだ。
これは細かい演出だが、観ていて笑いが出るくらい楽しめた。

しかし、終わり方が良くない。
でもとにかく終わり方が・・・
もう少しヒネリがあればなぁ。
まあ、この終わり方もこれはこれで良いのかもしれないが。

それにしてもこの主人公を演じたジェス・ハーン、あまりにノーテンキなボンボンが板につきすぎ。

腹はダボダボ、おまけに歩き方もチンタラチンタラしている。
しかも、“自称作曲家”っていう設定も更に笑える。

こんなに笑うべき作品じゃないのかもしれないが、こういう見方もアリかと。
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