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狂った果実(1956) - にじばぶさんのレビュー
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タイトル名 狂った果実(1956)
レビュワー にじばぶさん
点数 7点
投稿日時 2011-03-08 23:03:59
変更日時 2011-03-08 23:11:13
レビュー内容
何不自由ないボンボン達だが、これといった目的もなく、ただダラダラと夏を過ごす。
若者達の欲望の先には、結局“女”があった。

狂気を孕んだ若者達の中にあって、唯一、純な心を持った津川雅彦。
後のエロオヤジ役を演じまくった津川が、唯一、純な少年を演じたところが皮肉で面白い。

ラストシーンは鮮烈。
常軌を逸したあぶない目つきで、石原裕次郎と北原三枝の乗るヨットを、ぐるぐるとボートで迂回する津川。
その目は極めて危険でうつろだ。
そして、津川はボートで二人をはね殺す。
普通に考えれば、これだけあぶない目つきで、二人をボートで無惨にもはね殺したとなると、津川が一番あぶない人間になるだろうが、実は一番人間的でまともだったのは、津川ではなかったか。

やることなすこと、全てあべこべで倫理観に欠けた若者達の中にあって、その純な心を裏切られ、その怒りを殺意に代えた津川の心情こそが、一番ストレートに理解できる。

“殺す”という、社会的に一番狂気な行動をとってしまった津川が、一番同情されるべきナイーブな心を持った登場人物として描かれている辺り、単なる青春映画では片付けられない、深い内容を感じさせる名作である。
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