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タイトル名 |
ニュースの天才 |
レビュワー |
月ひつじさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2007-08-26 23:01:38 |
変更日時 |
2007-08-26 23:01:38 |
レビュー内容 |
大きくなったら何になりたい?野球選手、パイロット、警察官、ウルトラマン。etc. ぼくの場合は、何故か新聞記者だった。 面白いことに、この映画は「ねつ造」自体を描いているが、その過程や理由にはまったくふれていない。 ひとりの人間の嘘が露呈し、追い込まれていく様をたんたんと描いている。 まるでドキュメンタリーのように。
この映画で特筆すべきは主演のヘイデン・クリステンセンで、ダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)とはまったく異なるスティーブン・グラス役を等身大に演じている。このような大胆な事件を起こした男なのに、どこか儚く脆い。ヘイデン演じるグラスは、その儚い雰囲気がすごく魅力的だ。
さて、最初に書いたように、何故かぼくは子供の頃は新聞記者になりたかった。特に文を書くのが好きだったというわけでもないのだが。 もし、いまぼくが文を書く仕事に就いていたら。正義のジャーナリズムで社会と闘っているか。もちろんそんなことはありえない。 おそらくスティーブン・グラスのように、「読者が喜びそうな」文をついつい書いているかもしれない。でもねつ造するような度胸もないか。
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