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タイトル名 |
自転車泥棒 |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2013-03-14 23:53:05 |
変更日時 |
2013-03-30 19:34:58 |
レビュー内容 |
中学生だったかな、体育館に集められ体育座りで観た映画。まぁ授業よりはいいかって具合に観始めて、どんどんと引き込まれて行ったことを記憶しています。当時は漠然と貧困を生む「社会」が悪いんだということ以上に整理できなかったけど、言葉にならない問題意識は残りました。文部省(当時)の思惑通りですな。 その後、大学時代にも一度観ているのでストーリーは分かっているのだけど、それでもやっぱり辛くなりました。なりふり構わずミサを妨害し、怪しい予言おばさんにも縋る。息子の前で盗みを働き、捕まって息子の前で小突かれる。これこそ「ああ、無情」ではなかろうか。彼はどうすれば良かったのか。いや、自転車にカギを掛ければ良かったってことじゃなくて。たかが自転車のために、というのは21世紀のニッポンに暮らす者の溜息です。あの親子に、アドバイスできる言葉はひとつもありません。まさに八方塞がりで、相変わらず「問題意識」だけが残りました。安易な希望を見せない放り出し方を高く評価します。 |
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