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モテキ - アンドレ・タカシさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 モテキ
レビュワー アンドレ・タカシさん
点数 7点
投稿日時 2011-10-11 23:29:43
変更日時 2011-10-12 20:57:01
レビュー内容
派手な予告編を観て、変にモテまくる男の話かと思い込んでいたが全く違いました。未見の原作やドラマはそういう話らしいが、こちらは恋愛に悩み苦しむ青年の本音ストーリー。演出基調はコメディだけど、異性付き合いが下手な男の切実な心情が描けていると思います。あえて言うなら、どこにでもあるフツーの話なので、無理矢理コメディ調にすることで映画として成立している感じでしょうか。見慣れたカラオケ映像も主人公の心理に照らして演出材料にすると面白い化学変化を起こしますね。逆に言うと、恋愛感情に支配された男の心理って劇的にクサイことの証しでもある。相手さえ見つかれば誰でもOKという感じで始まるのに、麻生久美子を「付き合えない」と突き放す(!)。まぁ、現実に麻生久美子だったらNGは出さないだろうが、自分にとってNo2以下の女性とは付き合えないという点で主人公はすごく真面目な奴で、その真面目さが世渡り下手を象徴する。それは性格だから修正できない。これは恋愛が成就する前に疲労を累積させて恋愛自体を止めたくなる男を描いた映画です。笑いながら観ていましたが、いくつかのシチュエーションや描写がちょっと苦しかった。これを観て辛かった自分を反芻する人は少なくないんじゃないかな…。だから尚更、最後はあんなカタチにまとめる必要もなかったように思うのでした。
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