みんなのシネマレビュー
あゝひめゆりの塔 - アンドレ・タカシさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 あゝひめゆりの塔
レビュワー アンドレ・タカシさん
点数 4点
投稿日時 2013-08-21 03:10:28
変更日時 2013-08-28 04:22:06
レビュー内容
沖縄戦の映画です。対馬丸の撃沈、沖縄大空襲などをなぞった後、「ひめゆり」と呼ばれる沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の生徒たちの動員の様子を追いかけます。悲惨な結末を際立たせるため、女生徒たちの健気な側面を過剰に演出しているように見えます。もっと描くべきものがあった気がします。例えば、南風原陸軍病院を撤退する際の青酸入りミルクは、捕虜を許さない軍が動けない重傷者を殺すために飲ませました。重傷者は覚悟して飲んだ訳ではありません。沖縄返還前に製作されたこともあり、資料や証言が現在ほどは充実していなかったのだと思います。
個人的に最も注目していた一点に於いてとんでもない脚色が為されていて、本作は評価できません。それは「解散命令」に関してです。劇中、校長が学徒たちのことを思って軍から「解散を許してもらった」という描写が為されていますが事実は違います。陣地を維持できないと判断した軍が学徒たちを見放したのが「解散命令」です。ほぼ米軍に包囲されている状況で外科壕から放逐された訳で、それは「死ね」と言われたことと同義でした。沖縄県民にとって、災いをもたらしたのは米軍だけは無かったという意味で沖縄戦の悲劇を象徴する出来事ですが、ここは歪めて欲しくなかったです。
余談になりますが、沖縄守備隊の総司令が兵士に降伏を許さなかったこと。ひめゆり学徒に限らずですが、白旗を揚げて投降するような教育を受けていなかったこと。これらが「ひめゆり」の教訓であると思っています。現在、ひめゆりの塔に隣接する平和祈念資料館の展示がこの辺りの実情を分かりやすく見せてくれます。
私はこの作品の舞台となった沖縄本島南部に住んでいます。南国的な解放感に溢れる土地柄ですが、多くの命が散った戦場だった事とのギャップはなかなか整理できません。
アンドレ・タカシ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-17ゴジラ-1.087.25点
2022-02-28007/ノー・タイム・トゥ・ダイ56.75点
2022-02-22ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男66.50点
2022-02-22(秘)色情めす市場77.33点
2022-02-19クロスファイア(2000)45.79点
2022-02-19ジョニー・イングリッシュ55.62点
2022-02-19地獄(1999)53.81点
2022-02-19バイオハザード ディジェネレーション35.28点
2022-02-19DUNE デューン/砂の惑星(2021)76.30点
2022-01-31愛と哀しみのボレロ87.39点
あゝひめゆりの塔のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS