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いのちの戦場 -アルジェリア1959- - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 いのちの戦場 -アルジェリア1959-
レビュワー S&Sさん
点数 8点
投稿日時 2017-09-16 21:56:28
変更日時 2017-09-16 21:57:57
レビュー内容
アルジェリア戦争がテーマの映画と言えば、私は未見ですけど『アルジェの戦い』が有名です、いや言い直すとこれしかなかったというのが正解でしょう。アルジェリアが独立するためにフランスと8年間も戦争状態だったということですが、独立を目指す武装組織との戦闘ですからこれを“戦争”と呼ぶのはちょっと違う気がします、1996年までフランスが公式に戦争であったと認めてこなかったのは、国際法的には正しかったのかもしれません。韓国が東学党の乱のことを「甲午農民戦争」と呼べと最近しつこく主張していることと、どこか通じる理屈があるのかもしれません。どちらにしてもこの紛争は「両者とも常軌を逸した血なまぐさい殺し合い」だったことは確かです。 アルジェリアと言うと砂漠というイメージですが、この映画で見せられるアルジェリアは、ゴツゴツした岩場が続く山また山の風景の連続です。フランス兵たちは山頂にある砦みたいな基地から出撃し、武器装備も大したものも持っていない。まああんな山地では戦車も役に立たないし、歩兵に頼るしかないでしょうね。でも考えてみてください、1959年と言うとトリュフォーやゴダールがヌーヴェル・ヴァーグを撮り始めたころで、パリやフランス国内は当時の日本と比べても遥かに生活水準が高かったんですよ。そんな国を離れてアルジェリアくんだりで命のやり取りをしなければいけなかった若者たちは、ほんとに可哀想です。たぶんこの映画が『アルジェの戦い』と決定的に違うところは、アルジェリアの組織FNLがフランス軍に負けず劣らず残虐な殺しを繰り返していたことをきっちり描いているところですね。フランス軍の中にもFNLと敵対するアルジェリア人兵士がいたり、この戦争の救いようがない悲惨さを若い中尉と古参軍曹の視点から地味ながらもきっちりと描いていて好感が持てます。新米中尉が戦争の狂気に犯されてゆくところは定石ですけど、軍曹までだんだんおかしくなっちゃうのは怖いです。 地味な兵器ばかり登場していますが、考証はかなり正確だったと思います。ゲリラの使っていた機関銃はドイツ軍のMG42でしたが、この機関銃は発射速度が猛烈に速いことで有名です。森の中で火を噴くMG42、まるでチェンソーで刈られたみたいに飛び散る木枝がその威力をよく示していました。撃たれたフランス兵たちが古参兵までパニックになってしまうのは、無理もありません。
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